劇団四季の2017年オーディションが発表されました。
http://www.shiki.jp/group/audition/
レッスン生のみなさんは早急に仕上げた書類を送って下さいね。
写真の予約をまだとっていない方は大至急予約をお取り下さい。
Remina
RR Voice Studio Official Blog
ダブルアール・ボイススタジオ公式ブログは日本またはアメリカでミュージカル俳優を目指す人の為のブログです。ニューヨークと日本でミュージカル俳優、ボーカルコーチ、オーディションコーチをする西田玲美奈がお届けしています。
2017年9月7日木曜日
2017年6月21日水曜日
テクノロジーの進化によるリハーサルの簡略化
最近指導の方が忙しく、ブログご無沙汰してますが、昨日、なかなか凄い体験をしたので、特にニューヨークでミュージカルシンガーを目指す人に読んでもらいたいと思い、久々にブログを書かねば、と思いました。
日本とアメリカでプロとしてミュージカル俳優として活動する上での違いは?
とよく聞かれて、ユニオンのことや、オーディションの違いなどは今までよく話してきたのですが、昨日、「これは決定的に違うよな」と思うことがあったのです。
日本のミュージカルの稽古場にはよく「歌唱指導」という担当がいるのです。
音楽監督助手と兼任する場合もありますが。
これはアメリカにはない。というか、プロである以上、歌唱指導者が現場で必要だったら困るのです。
なぜなら、アメリカの稽古期間というのは驚くほど短い。
劇団四季でもたまに2週間で出演、とか凄い経験してる人いますが、それは結構な緊急事態。ブロードウェイの緊急事態は配役から2日で出演、とかですかね。
緊急事態でなくても、基本的に稽古期間は短く、ユニオンの規定で稽古時間がコントロールされており、休憩も何時間に1回、と細かく決まって居ます。
だから、時間は無駄に出来ない。基本的に、現場に行ったら、もうほぼ出来てる、のが当たり前。
日本人のダンサーがすでに多く活躍しているブロードウェイの現場ですが、シンガーが少ないのはこれが原因のひとつかもしれません。
なぜなら、シンガーの私は現場に行った段階で楽譜に書かれていることは全てできていて、かつ、やってきたものをみたディレクターが調整をかける、すなわち「変更していく、変更を求められる」からです。
例えば、あなたがダンサーとしてブロードウェイの舞台に採用されたとしましょう。振り付けは現場でしか行われません。「自分で振り付けてきてね、当日それ見て変更加えてアレンジしてくから」ということはあり得ません。稽古初日に振り付けが始まってそれを体で再現していくのです。ダンスは言葉を発することがないので、ネイティブでもノンネイティブでも、ある程度要求さえ聞き取れればハードルの高さはほぼ同じです。
シンガーは違います。まず事前に渡された楽譜に書かれていることはほぼ全て予習して、それを稽古初日に見てもらいます。私の場合、歌詞をまず一文字一文字追って行くことから始まります、その時点でネイティブと差が出ないように時間をかけて追っていきます。
歌詞が大体飲み込めたら、音符の譜読みは二期会オペラ研修所にいた時代に散々苦労した私は、ミュージカルの譜読みならオペラより簡単なので、割と早いのでざーっと音を頭に入れていきます。
それを稽古初日にやってみせると、現場で次々に変更が入ります。
「ここは歌詞をこっちに変えて、あなたはここアルトに回って。Hi-Eが出る人はここでソプラノ手伝って」という具合。そのスピードたるや、付いて行くのが大変。たまに変更後の歌詞のスペルが分からず、カタカナで書く始末(泣)。覚えた歌詞をすぐにすり替えるのが大変なのはどうやら私だけらしい。
挙句に、一度変更になった歌詞が本番当日に元どおりになったり、シンガーの場合はアンサンブルではなくメインキャストの場合もあるので、セリフの変更、そして一番しんどいのは「ここはアドリブで」という注文。
この「ここはアドリブで」が本当にキツイ。自分が勝手にアドリブしていくならまだしも、相手のアドリブを受けてアドリブで返す。特に喧嘩のシーンなどは相手も早口で聞き取るのがまず大変。
これがダンサーだったら、はーい、アドリブね、フリースタイルね、と何語が母国語だろうと関係なく余裕のよっちゃんなのです。
因みに、稽古初日に楽譜が読めていなくて、その日のうちにクビになった人を見たことがあります。
ユニオンは規定があるから、稽古時間に逆に守られている、と感じる場合もあります。
といいますのも、、、ここ最近、テクノロジーの発達により、ユニオン規定のないノンユニオンの舞台はリハーサル期間はどんどん短くなっていき、自宅で楽譜とレコーディングされたバンドのトラックだけでリハーサルなしで本番に臨んだりもします。
実際、私もノンユニオンのオフブロードウェイ作品で、本番当日、開幕前2時間のリハーサルで本番に臨んだこともありますし、その時は振り付けも動画で送られて来ました。
本番当日にやったこともないトラック(枠)で突然出ろと言われ、本番当日に台本を高速で暗記し、空気を読みながら演じたこともあります。アメリカはこの辺、とってもいい加減なのです。
で、昨日どんな体験があったかと言いますと。
普段、そういう短い稽古期間に慣れている人たちが集まって、リハーサル1回でフルコンサートを行ったのです。
今年、私が大学時代に初めてミュージカルの発声を勉強した時に教わった、メアリー・サンダース先生が退職されることになり、ペンステート(ペンシルバニア州立大学)のミュージカル科の卒業生が集まって、彼女に内緒でサプライズコンサートを開きます、という連絡が来ました。私も当然一緒に歌うことにしました。
このサプライズコンサートを企画したのが、卒業後最も世界的に有名になった、ナタリーワイス。ナタリーはアメリカンアイドルのセミファイナリストになって以降、あちこちで歌うようになり、ブロードウェイデビュー後はYouTuberとしても活躍、今やプロのミュージカルシンガーで彼女を知らない人は居ない程の人気。
私もよく、「えっ!ペンステート卒業したの?ナタリーワイスと同じじゃん!」と言われます。
そのナタリーが「会場もバンドもブックしたから、うちで1回だけリハーサルするよ、何月何日の何時にうちに来てね」と総勢約50名にメールをくれたのです。
でもね、この50名がほぼ全員、プロなわけです。
そのうち多くはブロードウェイか全国ツアーには出ているツワモノたち。
しかしながら、そんな大活躍な卒業生みんながその日に来れるとは限りません。
当然、来れないメンバーが半数。
私は普段は暇なのに、その日に限ってピアノの生徒さんたちのレッスンがあり、その子達にとっては発表会前最後の練習だったので、休むわけには行きませんでした。
事情を話して、「ごめんねナタリー、すごく参加したいけど、どうしてもリハーサルに出られないの。でも、当日お祝いに駆けつけるから」と言ったら、
「えー、Remina、リハーサル録音しとくから大丈夫だよー!当日歌ってね。」と返事が来ました。
まず、このナタリーが録音したリハーサル音源が凄かった。
さすがYouTuberだけあって、もの凄い編集能力!
なんと、バンド音源とパート別の伴奏が録音されて居て、その上からわざわざ、ナタリーの声が吹き込まれて居て、「Remina,ここは半拍前から入って、一番上のパート、ジュリアやローリーと一緒に歌って。」「Remina ここは楽譜では3拍目でオフだけど、4拍目までは伸ばして。」「ここから22小節目までは真ん中を歌って。」とスーパー早口で説明が入っているのです。
このナンバーを歌うのは11人、私以外にもリハーサルにいなかった人の名前がナタリーの声でどんどん呼ばれて、指示されています。
これ、以前歌ったことがあるナンバーなのですが、歌うパートは変更、曲自体もカットされて新しいバージョンになっています。逆に覚えちゃってるパートで歌いそうになってしまい、やりにくい!!!
私はこの録音を受け取って、譜読みした楽譜にしるしをつけて、11人で歌う完成形を想像して自宅で作っていきます。
私は2曲参加だったのですが、そのうちもう1曲は初めて聞いた曲で、かなりの難曲、コーラスがとてもとても複雑で、「Reminaここは自分の歌いたいパート自分で選んで歌って」という指示が結構多く、選択権が与えられた箇所については、一番シンプルなメロディーを選ばせていただいて、ことなきを得ました。
さて、本番当日。
当然ながら、ブロードウェイに出演中のメンバーが参加出来るようにトニー賞のリハーサルも終わって、少し落ち着いた休演日の月曜にコンサートを設定していたので、出演中のメンバーもたっくさん歌いに来ていました。
限られた時間は各ナンバー2分。リハーサル進行中にもライブに関してはプロ中のプロ、ナタリーがサウンドチェックを行っています。的確に劇場スタッフにも指示を飛ばしています。(かっこい〜!!プロだ〜!!)
私のクラスは全員で13人なのですが、なんと11人が参加するというかなりの高確率で集まることが出来ました。
本番当日の通し稽古1回が最初で最後の全員で合わせるチャンスです。
せーの、で合わせたら、
バシっっっっっっっ!!!!!!!!
完璧。
「まあ、綺麗にまとまったね」という感じではなく、
「バシっっっっ!!!」
という感じ。
もう、びっくり。
我々だけでなく、どのクラスも全部。
50人、全部。別日程のリハーサル1回に参加できたのが半分。
当日初めて全員集まって、こんなにうまく行くって凄いわ。
バンドのメンバーも「ひょー!」って顔。
テクノロジーの進化は今後リハーサルの時間を極限まで減らすだろうな、と実感した夜でした。
怖いわ。
ああ、怖い。
これからずっとこうなって行くのだろうか。
日本とアメリカでプロとしてミュージカル俳優として活動する上での違いは?
とよく聞かれて、ユニオンのことや、オーディションの違いなどは今までよく話してきたのですが、昨日、「これは決定的に違うよな」と思うことがあったのです。
日本のミュージカルの稽古場にはよく「歌唱指導」という担当がいるのです。
音楽監督助手と兼任する場合もありますが。
これはアメリカにはない。というか、プロである以上、歌唱指導者が現場で必要だったら困るのです。
なぜなら、アメリカの稽古期間というのは驚くほど短い。
劇団四季でもたまに2週間で出演、とか凄い経験してる人いますが、それは結構な緊急事態。ブロードウェイの緊急事態は配役から2日で出演、とかですかね。
緊急事態でなくても、基本的に稽古期間は短く、ユニオンの規定で稽古時間がコントロールされており、休憩も何時間に1回、と細かく決まって居ます。
だから、時間は無駄に出来ない。基本的に、現場に行ったら、もうほぼ出来てる、のが当たり前。
日本人のダンサーがすでに多く活躍しているブロードウェイの現場ですが、シンガーが少ないのはこれが原因のひとつかもしれません。
なぜなら、シンガーの私は現場に行った段階で楽譜に書かれていることは全てできていて、かつ、やってきたものをみたディレクターが調整をかける、すなわち「変更していく、変更を求められる」からです。
例えば、あなたがダンサーとしてブロードウェイの舞台に採用されたとしましょう。振り付けは現場でしか行われません。「自分で振り付けてきてね、当日それ見て変更加えてアレンジしてくから」ということはあり得ません。稽古初日に振り付けが始まってそれを体で再現していくのです。ダンスは言葉を発することがないので、ネイティブでもノンネイティブでも、ある程度要求さえ聞き取れればハードルの高さはほぼ同じです。
シンガーは違います。まず事前に渡された楽譜に書かれていることはほぼ全て予習して、それを稽古初日に見てもらいます。私の場合、歌詞をまず一文字一文字追って行くことから始まります、その時点でネイティブと差が出ないように時間をかけて追っていきます。
歌詞が大体飲み込めたら、音符の譜読みは二期会オペラ研修所にいた時代に散々苦労した私は、ミュージカルの譜読みならオペラより簡単なので、割と早いのでざーっと音を頭に入れていきます。
それを稽古初日にやってみせると、現場で次々に変更が入ります。
「ここは歌詞をこっちに変えて、あなたはここアルトに回って。Hi-Eが出る人はここでソプラノ手伝って」という具合。そのスピードたるや、付いて行くのが大変。たまに変更後の歌詞のスペルが分からず、カタカナで書く始末(泣)。覚えた歌詞をすぐにすり替えるのが大変なのはどうやら私だけらしい。
挙句に、一度変更になった歌詞が本番当日に元どおりになったり、シンガーの場合はアンサンブルではなくメインキャストの場合もあるので、セリフの変更、そして一番しんどいのは「ここはアドリブで」という注文。
この「ここはアドリブで」が本当にキツイ。自分が勝手にアドリブしていくならまだしも、相手のアドリブを受けてアドリブで返す。特に喧嘩のシーンなどは相手も早口で聞き取るのがまず大変。
これがダンサーだったら、はーい、アドリブね、フリースタイルね、と何語が母国語だろうと関係なく余裕のよっちゃんなのです。
因みに、稽古初日に楽譜が読めていなくて、その日のうちにクビになった人を見たことがあります。
ユニオンは規定があるから、稽古時間に逆に守られている、と感じる場合もあります。
といいますのも、、、ここ最近、テクノロジーの発達により、ユニオン規定のないノンユニオンの舞台はリハーサル期間はどんどん短くなっていき、自宅で楽譜とレコーディングされたバンドのトラックだけでリハーサルなしで本番に臨んだりもします。
実際、私もノンユニオンのオフブロードウェイ作品で、本番当日、開幕前2時間のリハーサルで本番に臨んだこともありますし、その時は振り付けも動画で送られて来ました。
本番当日にやったこともないトラック(枠)で突然出ろと言われ、本番当日に台本を高速で暗記し、空気を読みながら演じたこともあります。アメリカはこの辺、とってもいい加減なのです。
で、昨日どんな体験があったかと言いますと。
普段、そういう短い稽古期間に慣れている人たちが集まって、リハーサル1回でフルコンサートを行ったのです。
今年、私が大学時代に初めてミュージカルの発声を勉強した時に教わった、メアリー・サンダース先生が退職されることになり、ペンステート(ペンシルバニア州立大学)のミュージカル科の卒業生が集まって、彼女に内緒でサプライズコンサートを開きます、という連絡が来ました。私も当然一緒に歌うことにしました。
このサプライズコンサートを企画したのが、卒業後最も世界的に有名になった、ナタリーワイス。ナタリーはアメリカンアイドルのセミファイナリストになって以降、あちこちで歌うようになり、ブロードウェイデビュー後はYouTuberとしても活躍、今やプロのミュージカルシンガーで彼女を知らない人は居ない程の人気。
私もよく、「えっ!ペンステート卒業したの?ナタリーワイスと同じじゃん!」と言われます。
そのナタリーが「会場もバンドもブックしたから、うちで1回だけリハーサルするよ、何月何日の何時にうちに来てね」と総勢約50名にメールをくれたのです。
でもね、この50名がほぼ全員、プロなわけです。
そのうち多くはブロードウェイか全国ツアーには出ているツワモノたち。
しかしながら、そんな大活躍な卒業生みんながその日に来れるとは限りません。
当然、来れないメンバーが半数。
私は普段は暇なのに、その日に限ってピアノの生徒さんたちのレッスンがあり、その子達にとっては発表会前最後の練習だったので、休むわけには行きませんでした。
事情を話して、「ごめんねナタリー、すごく参加したいけど、どうしてもリハーサルに出られないの。でも、当日お祝いに駆けつけるから」と言ったら、
「えー、Remina、リハーサル録音しとくから大丈夫だよー!当日歌ってね。」と返事が来ました。
まず、このナタリーが録音したリハーサル音源が凄かった。
さすがYouTuberだけあって、もの凄い編集能力!
なんと、バンド音源とパート別の伴奏が録音されて居て、その上からわざわざ、ナタリーの声が吹き込まれて居て、「Remina,ここは半拍前から入って、一番上のパート、ジュリアやローリーと一緒に歌って。」「Remina ここは楽譜では3拍目でオフだけど、4拍目までは伸ばして。」「ここから22小節目までは真ん中を歌って。」とスーパー早口で説明が入っているのです。
このナンバーを歌うのは11人、私以外にもリハーサルにいなかった人の名前がナタリーの声でどんどん呼ばれて、指示されています。
これ、以前歌ったことがあるナンバーなのですが、歌うパートは変更、曲自体もカットされて新しいバージョンになっています。逆に覚えちゃってるパートで歌いそうになってしまい、やりにくい!!!
私はこの録音を受け取って、譜読みした楽譜にしるしをつけて、11人で歌う完成形を想像して自宅で作っていきます。
私は2曲参加だったのですが、そのうちもう1曲は初めて聞いた曲で、かなりの難曲、コーラスがとてもとても複雑で、「Reminaここは自分の歌いたいパート自分で選んで歌って」という指示が結構多く、選択権が与えられた箇所については、一番シンプルなメロディーを選ばせていただいて、ことなきを得ました。
さて、本番当日。
当然ながら、ブロードウェイに出演中のメンバーが参加出来るようにトニー賞のリハーサルも終わって、少し落ち着いた休演日の月曜にコンサートを設定していたので、出演中のメンバーもたっくさん歌いに来ていました。
限られた時間は各ナンバー2分。リハーサル進行中にもライブに関してはプロ中のプロ、ナタリーがサウンドチェックを行っています。的確に劇場スタッフにも指示を飛ばしています。(かっこい〜!!プロだ〜!!)
私のクラスは全員で13人なのですが、なんと11人が参加するというかなりの高確率で集まることが出来ました。
本番当日の通し稽古1回が最初で最後の全員で合わせるチャンスです。
せーの、で合わせたら、
バシっっっっっっっ!!!!!!!!
完璧。
「まあ、綺麗にまとまったね」という感じではなく、
「バシっっっっ!!!」
という感じ。
もう、びっくり。
我々だけでなく、どのクラスも全部。
50人、全部。別日程のリハーサル1回に参加できたのが半分。
当日初めて全員集まって、こんなにうまく行くって凄いわ。
バンドのメンバーも「ひょー!」って顔。
テクノロジーの進化は今後リハーサルの時間を極限まで減らすだろうな、と実感した夜でした。
怖いわ。
ああ、怖い。
これからずっとこうなって行くのだろうか。
2016年10月21日金曜日
リン・マニュエル・ミランダと「ハミルトン」の衝撃。
ふう..............
通勤電車の中で、コツコツと、書きためていたネタを、ブログポスト第2弾に使おうと、思い立ちまして、長いですが、ここでご披露しようかと。
では、私の暑苦しいほどのミュージカル熱を感じ取って頂ければと思います。
↓
日本では上演されていない為、一般には知られていないものの、既に日本でも演劇関係者、俳優達、演劇ファンが「よく知らないけど凄い作品らしい事は何度も聞いてるから見たい!」という声が上がっている作品がある。
アメリカでは演劇に全く興味が無い層までチケットを求め、現在は当然ソールドアウト、芸能人ですらなかなかチケットが取れない。転売サイトに$500-$800で出しても買い手が付く。
オバマ大統領も観劇し大絶賛、今や「生きているうちに見れるといいな」というジョークにすらされているミュージカル、それがヒップホップミュージカル「ハミルトン」。
そして、ハミルトンの脚本を書き、作詞、作曲、主演までしたのが若き天才、リン・マニュエル・ミランダ。現在36歳で既にピューリッツァー賞、2つのグラミー賞、3つのトニー賞、エミー賞を獲っている。日本ではマイナーな賞も含めたらもう書ききれない。
まずは、リン・マニュエルの父親の話をしよう。父親はプエルト・リコからの移民で、大学を18歳までに終え、アメリカのニューヨーク大学の博士課程に入学。インタビューによると、なんと英語が話せないまま、博士課程の勉強に入ったという。これはかなり大変な話で、米国の名門大学の博士課程というのは、ネイティヴスピーカーでも大変なのに...きっとアメリカへ大志を抱いて乗り込んだのだろうと思う。
そんな父親の大志ambitionを受け継いだリン・マニュエル。彼の才能は10代からかなり突出していた。
私がペンシルバニア州の大学でミュージカルを専攻していた時に、「凄いミュージカルが開幕する。」という噂は既に聞こえて来ていた。リン・マニュエル・ミランダの最初の作品「イン・ザ・ハイツ」がブロードウェイに進出すると決まった時だった。彼が大学2年在学中(わずか19歳)の時に最初の下書きを書きおえた作品で、私もミュージカル科学生全員、教授、講師達と「研修行事」の一部としてニューヨークまでその「イン・ザ・ハイツ」を観に行った。ハイツとはマンハッタンの中でもヒスパニック系移民の多いワシントン・ハイツの事で、リン・マニュエル本人が育ったエリア。当時私は在米3年目で英語が分からない箇所が多々あったが、凄まじいエネルギーと歌やダンスの斬新さに、大学生がこんなものを創れるなんて、と心底驚嘆したのを覚えている。ラップだけでなく、ラテンミュージックや、ブロードウェイ・スタイルの作曲もレベルが高い上、主演までこなせる。リン・マニュエル本人のウスナビはあまりにリアルでエネルギーに溢れ、私はその2年半後にもう一度ペンシルバニアから片道5時間バスに乗って観に行き、さらにその1年後には憧れの「ハイツ」、つまりワシントン・ハイツに住んでいた。
その天才が、イン・ザ・ハイツも開幕して時間もでき、28歳になった2008年の7月、メキシコにバケーションに行く時に読もうと手に取った本がアレキサンダー・ハミルトンの伝記だったという(かーなーり分厚い本)。2章目を読了後直ぐに「誰か過去にこの伝記をミュージカルにした人が既にいるんじゃないか⁈」とグーグルし、「なんでこんな凄い実話が今まで舞台化されてないんだ?!」と思ったとインタビューで語っていた。
ハミルトンはアメリカの10ドル紙幣に描かれている人物で、アメリカ建国の父の一人。その生涯は、リン・マニュエルの父親が抱いた「大志」を思い出させたと言う。
13歳で孤児になったハミルトンは、働き始めた商店でビジネスの才能を開花、4年後には店主の代わりに店を任され、22歳で店主や親戚からの補助を得て、大学に進学、行政学、政治学を学び、多数の本を読み漁り、論文でも才能を発揮、ただの貧しい苦学生だったハミルトンは、わずか21歳でニューヨーク植民地砲兵中隊を指揮する大尉に任命され、翌年にはジョージワシントン総司令官の副官に任命された。
リン・マニュエルはミュージカル「ハミルトン」の製作に取り掛かり、ホワイトハウスの「詩と音楽の夕べ」というイベントに招待され、その時点で唯一書きあがっていたオープニングナンバーを持って行き、「今、実は建国の父、ハミルトンの生涯をテーマにした作品を書いています。これはまだ冒頭の一部ですが、これを全曲、フルアルバムに仕上げようと思っています。」とオバマ大統領の前で披露した。オバマ大統領と鑑賞していた他の観客もみんな「この調子で全編作るって本気だろうか?」という顔をして笑っていた。
この時の動画がネット上で話題になり、リン・マニュエルの披露したラップが凄いとすぐに評判になった。
言ってみれば、NHK大河ドラマのストーリーをラップでたった一人、マイクとピアノで巧みに表現する20代の超エネルギッシュなパフォーマーが現れた、みたいな感じだろうか。しかもそこに現代の問題もうまくはめ込み、ただの歴史の話ではなく観客が強く共感できるようになっている。気持ち良く韻を踏んだ言葉の並べ方、リズム、ディクション(発音)、ラップに不思議なほど自然に入り込んでくるメロディ、シンプルなフィンガースナップの音。全てが計算され尽くしていて、パフォーマンスも完璧だった。この冒頭の衝撃が、ミュージカル全曲分、歌い通しで最後まで続けられるものなのか?....続くんです、最後までこの調子で、時々、美しいメロディーを挟みながら、それぞれの曲が絡み合ったりしながら続くんです!
あれよあれよと、6年半後(彼はこの間にも他作のミュージカルに出演したりテレビに出たり曲提供したりと他の仕事もたくさんしている。)全46曲のミュージカルに仕上がった。もちろん、お得意のジョークも豊富に入っていて、「イマドキ」ネタが突如現れたりするのが面白い。
8年後にはトライアウト公演が行われ、その後オフ・ブロードウェイ公演が行われ、まだブロードウェイに行く前から「トニー賞を総なめにするに違いない」と話題になった。
レントが発表された時も話題になったが、ハミルトンはレントとは比べものにならないレベルの注目度だ。
当然の様にブロードウェイに進出、史上最多の16部門にノミネートされ(トニー賞は全部で13部門だが、1部門にハミルトンの俳優が複数ノミネートされた為、全部で18部門となる。)結果11部門で受賞した。
と、熱く語っている私は、実はまだハミルトンを見れていない。チケットが取れないのだ。
しかし、オタクなので、様々なところから届く映像やフル音源を見、聞き続けているうちにハイライトの部分は把握してしまった。
リン・マニュエル本人も言っていた。「僕は子供の頃、ミュージカルを観に行くなんて特別な事で、数年に一度しか観に行けなかったから、良く家にあるキャストアルバムを聞いて、想像を巡らせていた。だから、ハミルトンをまだ見れていない人も、同じように自分なりのハミルトンを想像しながら、キャストアルバムを聞いてほしい。」と。
私も、観たこともないのに、その斬新さとエネルギー、迫力、言葉の力、巧妙なストーリーライン、絶妙なところで入ってくる、テレビのニュースで「まるでデスティニーチャイルドを聞いているかのような」と評された女性3人のナンバー、見事なラップ、史実を分かりやすく、面白く綴る歌詞に釘付けで、歴史の勉強にもなっている。我がアメリカ人の夫からすると、自分の知っている史実が見事に「イマドキ風」の歌になって綴られているので、ミュージカルに興味のない人でも「これは面白い!」と思うのだと言う。
日本人で英語がわからなくてちょっと付いていけない、という場合は、先に日本語でハミルトンの生涯を予習し、歌詞をグーグルして読んで見ると分かるかもしれない。キャストアルバムの英語はかなりくっきりハッキリしており、中上級者であれば聞き取りも、ちょいとテンポが早いだけで、そこまで難しくはない。だって、ほら、RENTだって相当難しいよ!でも、レントヘッズの皆さんは、今じゃなんとなく聞き取れるでしょ?
ちなみに、私の友人はタクシーの運転手に「「ハミルトン」って知ってる?ラジオとか、車内で客ともよく話題になるけど、実は俺、あんまりよく知らないんだよ」と言われ、「そりゃ、聞いてみないと!」と言って車内で携帯につなぎ、キャストアルバムを聞かせたら、その歌詞を聞いて、「これは!これは、全部聞かないと今日は眠れないな!ありがとう、君を乗せてよかった!」と結局アルバムを購入したそうだ。
最近よくある既存の映画や、アニメをミュージカルにした作品や、アイドルや芸能人を主役に起用した作品、イギリスからの輸入作品に飽き飽きしていた観客はハミルトンの独創性に感動し驚嘆した。
「これが新時代のアメリカン・ミュージカルだ!」と。
リン・マニュエル・ミランダは天才だろう。
そして、こころからミュージカルを愛し、楽しんで作っているのが分かる。
そして、こころからミュージカルを愛し、楽しんで作っているのが分かる。
本当に、吐き気がする程うまい。
今度はリン・マニュエルがディズニー作品を生まれ変わらせてくれるらしい。
モアナの楽曲提供に続いて、メリー・ポピンズのリメイク版、そして、リトルマーメイドの実写版、と、彼の才能、センスがどう生かされるのか、期待せずにはいられない。
ミュージカルが大好きなプエルト・リコ系移民の少年が、わずか30年足らずでアメリカのミュージカル界の歴史を塗り替えるクリエイターになった。そんなオリジナリティ溢れるクリエイターが、今度は既存の作品を元に、どんな世界観を見せてくれるのか、目が離せない!
引用元・参考映像
引用元・参考映像
2016年9月11日日曜日
スイングとは?
Facebookの投稿で、ミュージカルのキャスト表にある「スイングって何?」というご質問がありました。ちょうど、このブログの記念すべき最初の投稿を何にしようかな、と思っていましたので、いい機会かなと思い、スイングとは何かをご説明致します。
まずブロードウェイのキャストには大きく分けて6つのポジションがあります。
1. Principal メインキャスト
役名があり、最初から最後まで同じ1つの役、少人数のお芝居(シルビアやアベニューQなど)だと多いときは2,3役を演じる。英語ではプリンシパルと言います。
役名があり、最初から最後まで同じ1つの役、少人数のお芝居(シルビアやアベニューQなど)だと多いときは2,3役を演じる。英語ではプリンシパルと言います。
2. Ensembles アンサンブル
コーラスとも言い、着替えたりメイクを変えたりしながら多種多様な役を1人でこなす人達です。時には脇役を演じたり役名があったり、セリフや短いソロがある場合もあります。
コーラスとも言い、着替えたりメイクを変えたりしながら多種多様な役を1人でこなす人達です。時には脇役を演じたり役名があったり、セリフや短いソロがある場合もあります。
以上の2つは皆様ご存知ですね。
3. Understudy アンダースタディ
代役のパターン1です。
アンサンブルに配役された人たちもメインキャストを演じるだけの実力がありますので、リハーサルに入るとアンサンブルとして稽古しながら、決められたメインキャストの役を覚えます。つまり、アンダースタディとは、通常はアンサンブルで出演し、メインキャストが体調不良や怪我、バケーション、冠婚葬祭などで抜けた時に代役に入る人達です。何日も前から言われる時もあれば、本番中に事故が起きて突然穴を埋める事もあります。
4. Standby, Alternate スタンバイ、オルタネート
代役のパターン2です。
Standby スタンバイ... 基本的に歌やセリフ、ダンスが極端に多かったり、肉体的要求の高い役、または、テレビ出演や撮影が多い有名なスターや、高齢者のメインキャスト、子役などの代役としてのみ雇われている俳優で、出演しない日も緊急事態に備えて劇場内でウォームアップをして待機、出演せずとも給料は発生します。
Alternate オルタネート...スタンバイと似ていますが、オルタネートキャストの方達は、メインのキャストが舞台に出る回数を敢えて減らす為に設定されています。従って、アンダースタディやスタンバイと違い、開幕から既に出演する日が決まっています。特にレ・ミゼラブルのジャン・バルジャン(喉酷使系)、パリのアメリカ人のリーズ(つま先酷使系)、夜中に犬に起こった奇妙な事件のクリストファー(脳みそ酷使系)など、特に喉や身体を酷使する役は初めから週8回公演を1人の役者でやらせない様にスケジュールを立て、オルタネートキャストが出演する日をあらかじめ発表します。日本ではダブルキャスト・トリプルキャストが主流ですが、アメリカでは週8回公演のうち、メインのシングルキャストが週6回出演し、残りの2回をオルタネートが出演する、という風に、看板役者を1人立てて、もう1人はオルタネート(控え)という配置が主流です。ですので、ポスターなどの広告、イベント出演はメインの俳優が1人でこなします。スタンバイと同様、出番の無い日も劇場にて緊急事態の為に待機しているケースもあります。
5. Swing スイング
代役のパターン3です。
さあ、やっと出てきました、スイングです。スイングはカンパニーで最も賢く、万能な人が配置されます。いわば緊急事態に助けに来てくれるスーパーマン(スーパーウーマン)。覚える事が最も多い上、緊急時に冷静さを保てる人が選ばれます。多くの場合、各作品に最低男性1人、女性1人のスイングがいて、男性スイングは男性アンサンブルの全てのパート(英語ではトラック、日本語では枠と言います。)女性スイングは女性アンサンブルの全てのパートを覚えています。1人で8-10人分のアンサンブルパートを覚えている人もいますし、ライオンキングなどのロングラン作品になりますと、スイング兼メインキャストのアンダースタディで主役を含む13人分くらいのパートを覚えている人も居ます。
スイングはアンサンブルが怪我をして出られない時、アンサンブルがメインキャストの代役として抜けた時などに、抜けたアンサンブルの穴を埋める人です。ですから、いつ、どのパートの人が倒れても、すぐにその役をカバー出来る様にノートと台本を持ち歩いています。最近では電子タブレットに整理してまとめている人もいますね。当然、いつ何が起ころうと、ショーが続けられる様に常に劇場でウォームアップしていつでも出れる様に準備しており、出演せずに終わっても給料が出ます。
例えばあなたがブロードウェイでライオンキングのオーディションに合格し、キャスティングディレクターから「あなたはアンサンブル1枠、兼シンバ役のアンダースタディです。」と言われました。リハーサルでは自分の与えられたパートを稽古しながら、シンバの稽古にもすべて同席してシンバの動きも一緒に覚えます。つまり、アンサンブル1枠とシンバの合計2つを覚えるのです。これだけでも大変です。
開幕から数週間経ったある日、アンテロープ、草、ハイエナと次々と自分のパートをこなしていたその時!本番中のシンバが舞台に「しんぱいないさーーーーっ」とロープから着地した瞬間、グキッ!!っと足首を故障してしまいました。さて、ステージマネージャーはまず、シンバの代役が出来る一番経験のある人を探します。当然、スタンバイがいれば、スタンバイが出ますが、シンバは1幕の出番が少ない事から、スタンバイが居る事はあまりありません。次にシンバの稽古経験があるのがあなたです。即座にステージマネージャーは、あなたの穴(アンサンブル1枠 )を埋める人、すなわちスイングに、あなたのパートで出る準備をさせます。
男性スイングは頭の中で光速でアンサンブル1枠の動きをシュミレーションしながら、2幕から出る準備をします。次の出番は休憩挟んで第2幕なので、あと20分ほどあります。ライオンキングのアンサンブルはメイクのファンデーションが必要ないのでわりとすぐに準備ができます。その間にあなたはマイクを交換、シンバのメイク、衣装をつけ、頭の中でシンバの台詞や歌詞、動きをシュミレーションし、2幕開始丁度と同時にスイングはあなたの役で、あなたはシンバで舞台に出ます。
因みにスイングは全役の振り付けを覚えているので、ダンスキャプテンに任命される事が多いです。
また、子役が沢山出る作品には子供のスイングが居て、「ファンホーム」の様に、男の子も女の子の役も、女の子が1人で全部カバーするケースもあります。
考えただけで「ご苦労様です...」と言いたくなりますね。
6.その他(スタント、アニマルアクター)
スタント...ショーの中で危険なことを俳優の代わりにやる人のこと。アンサンブルがこなす場合もありますが、特に危険な空中アクション(エアリアルやフライング)を主役の代わりにやる人がいます。身代わりになる俳優に似た背格好のスタントマンが雇われ、歌やセリフはありません。スパイダーマンでは1度の公演で9人ものスタントがスパイダーマン役で出演していました。
因みに、スタントさんはアクロバットや殺陣が出来る人が多いので、ファイトキャプテン(危険なシーンをコーチする人)に選ばれる事が多いです。
アニマルアクター...その名の通り、(多くの場合、役名もちゃんとある)れっきとしたキャストメンバーの動物です。ミュージカルでは犬が1番多いですね。代表的なのはアニー、キューティブロンド(リーガリーブロンド)、ファインディングネバーランド等。「夜中に犬に起こった奇妙な事件」ではネズミも本物が出演、役名もちゃんとあり、主演俳優にちゃんと懐いていましたね。
スイングの説明をするはずが、全て説明してしまいましたが、お分かり頂けたでしょうか?
劇団四季は全ての役に複数の俳優がキャストされていますから、スイングは必要ありませんが、四季の俳優さんはキャリアがあればある程、多くの作品の役をやっていて、一度キャスティングされると、いつ何の役で呼ばれるか分かりませんから、言ってみれば、常に出演した過去の作品のスイングになるみたいな感じはありますね。これをアメリカ人に話すと、「クレイジーだ!」と言われます。
日本でも、単発の演目の公演ですと、時々スイングキャストをプログラムで拝見します。
みなさま、本当にご苦労様です(笑)。
2016年9月10日土曜日
初めまして。
皆様、初めまして!
Reminaと申します。
現在アメリカ、ニューヨークでミュージカル俳優をしております。
また指導者、コーチとして、多くの生徒さんたちをオーディション合格へ導いております。
年2回程、指導の為に日本へ帰国しております。
日本でミュージカル俳優を目指す方、ブロードウェイを目指す方、アメリカに留学をしたい方、ダンサー、アクター、シンガーの方々、皆様を応援しています。
最近生徒さんが日本にもアメリカにも沢山来て頂けるようになったので、新たにブログを開設致しました。
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のお問い合わせは
rrvoice@hotmail.com
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なお、こちらに掲載されている情報以外の事をお知りになりたい場合は、有料コンサルティングやレッスンを提供しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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Trust your gut!!
西田玲美奈
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